トップページ > 坐骨神経痛とは > 坐骨神経痛の裏に隠れている病気

坐骨神経痛は筋力や骨格、神経といった整形外科的な病気であると普通は考えられています。
もちろんそれは間違いではありません。
しかし、それだけではない大きな病気が裏に隠れていることもあるので要注意です。

坐骨神経痛に似ているバージャー病

難病のひとつであるバージャー病は、症状が坐骨神経痛によく似ています。
もともとバージャー病は足の動脈が血栓によって詰まり、血液の流れが阻害されて足にシビレや痛みが発生して歩けなくなってしまいます。
こうした症状が坐骨神経痛によく似ているのですが、バージャー病は喫煙者に多い病気で喫煙との因果関係が取りざたされています。
バージャー病が進行すると血流が悪くなり、壊疽を引き起こして足の切断に至りかねない重い症状となります。
難病で病因や治療法も確立されておらず、早期治療が必要です。

坐骨神経痛によく似ている閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは血液の病気で、動脈硬化から血液が流れにくくなりシビレや筋肉の硬直を招いて、休み休みでないと歩けないという症状が起こります。
ここら辺りが坐骨神経痛によく似ているのですが、原因はコレステロールや中性脂肪といった生活習慣病であって坐骨神経痛とは違う病気です。

坐骨神経痛によく似ている腫瘍

坐骨神経痛は神経が何かの原因によって圧迫されて痛みやシビレを起こすのですが、圧迫しているのが何らかの腫瘍だというケースもあるのです。
背骨や骨盤、内臓、子宮、前立腺といったさまざまな部位の腫瘍が大きくなるにつれて神経を圧迫して神経痛を引き起こすのです。
そうなると、その腫瘍を治療するのが先決になってきます。

坐骨神経痛によく似ている帯状疱疹

痛みと赤い発疹が有名な帯状疱疹は、ヘルペスウィルスが神経節に侵入するのが原因です。
足の神経がキリキリ痛んで坐骨神経痛だと勘違いしても仕方がないのですが、実はヘルペスウィルスによる帯状疱疹である、ということがあるのです。

原因を調べることは重要

このように、症状だけをみれば坐骨神経痛だと思える場合でも、よく調べてみるとそうでないことがあります。
重いものを持ったから、足を冷やしたからと思いきや、もっと重篤な病気が隠れている可能性があるのが坐骨神経痛なのです。

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