トップページ > 坐骨神経痛とは > 妊婦が坐骨神経痛になりやすい訳

坐骨神経痛というと年配者の病気というイメージが強いかもしれません。
太り気味の年配のご婦人がびっこを引き引き歩いて、実は坐骨神経痛で……といえばだれでも納得するでしょう。
しかし、坐骨神経痛になりやすい人の中に妊婦がいるということは初めて聞く、という方も多いことでしょう。
実際、妊婦には坐骨神経痛で悩む人が多いのです。
歩くたびにビビビビッ!と激痛が走ってしまい、寝返りも打てないほどになる人もいるのです。
どうして妊娠中に坐骨神経痛になりやすいのでしょうか。

赤ちゃんの重みで圧迫

神経痛は神経が圧迫されると痛みとして出てくることが多いものです。
妊娠しているとお腹の中の赤ちゃんはだんだんと重くなってきます。
出産間際にもなると3キロ、4キロといった体重になってきます。
それをお母さんが支えているのですから、負担がどこかに出て当然でしょう。
赤ちゃんが大きくなってくると、お腹の中で占める場所もかなり多くなってきます。
すると背骨は後ろ向きに湾曲するようになり、そのため背骨の後ろにある神経を圧迫し始めるのです。
また、骨盤や子宮も変化してきて神経を圧迫してしまいます。
骨盤も前方に回転しがちになり、筋肉や関節にも負担がかかります。
赤ちゃんの体重もお母さんが一手に支えてあげなければなりません。
そうなると正しい姿勢で座ることができなくなり、神経を圧迫させてしまうのです。

妊娠中は検査や治療が難しい

妊娠中はとにかく赤ちゃんの健康を第一に考えなくてはなりません。
通常であれば坐骨神経痛を予測した時にはレントゲンやMRIで画像診断することで、問題となっている部位を特定しやすいのですが、妊娠中ともなると赤ちゃんへの影響を考えてレントゲンやMRIは控えたいものです。
また、内服薬も極力抑えたいのでシップ薬でなんとか我慢してもらうというケースが多いのでしょう。

妊娠中の坐骨神経痛に対処する

妊娠中はただでさえ体調の変化やつわりでつらいものですが、そのうえ坐骨神経痛にもなってしまうとなかなかしんどいものです。
この痛みに陣痛が加わったら耐えられるのだろうか、心配になるのもうなずけます。
妊娠中の坐骨神経痛に対処するのに、ストレッチ体操が役立つ場合があります。
骨盤周辺の筋肉が硬くなっている場合には、それだけで神経を圧迫していることがあります。
赤ちゃんの重みを支えるために、また神経痛の痛みから筋肉がコリコリに固くなってしまうことも多いのです。
ストレッチ体操をすると筋肉をほぐすことができますので、症状は軽減するのです。
また、トコちゃんベルトをつけることで負担を軽くすることもできるようです。

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